【Vol.9】着物と履物の話

Vol.9>着物と履物の話

もうすぐ八月も終わりますが長い雨があったり、急に暑くなったりで

私の大好きな夏があっという間に終わってしまった感じがして少し寂しいです。

「石田節子呉服店」では京小物「一脇の木草履展」が昨日大好評のうちに

終了いたしました。

下駄の上にクッションの入った皮がつき、台の色もたくさん!!

おしゃれは足元からという通りお着物の最後の決め手はやはり足下ではないでしょうか。

白い足袋にどんな花緒にするのか、ツボの色はどんな色?など組み合わせ次第で

自分だけの一点物になっちゃいます。

いらしていただいたお客様本当にありがとうございました。

また、楽しい企画を考えておりますのでお楽しみに〜!

 

 

 

ということで、今回の YouTube「きもの せっちゃんねる」は

 

浅草 花川戸の履物卸問屋「合同履物」さんにお邪魔してお店に置く下駄を私が選んでいる所をケビンに撮ってもらいました。30年前からのお付き合いです。

家族経営でアットホームな雰囲気なので、いつでもお話が楽しくなんでも言えてホッとする場所です。

ですが初めて訪れる方は、膨大な量のお品物にびっくりするかと思います!

昔のなつかしい草履やバックも奥の方へいくとたくさん見つかります。

—-—そこで御注意!!!

楽しいものを掘り出すにはTシャツにパンツorジャージ姿がおすすめです(笑)

一般の方もご購入できるので是非〜〜〜〜❣️

合同履物さんでは下駄の形や素材なども業界用語で教えてもらえますよ。

 

今回も10足ほど仕入れました。店頭に並んでいるので(何足かは売れてしまいましたが)

私の選んだ台と花緒も見ていただけたら嬉しいです。

オンラインショップでも販売しております♪

 

来月9月9日(月)〜9月13日(月)は私、石田が選んできた、現代の「刺繍帯展」を開催致します。

石田の持っている刺繍帯も展示して見ていただこうと思っております。

なんと!何本かはリーズナブルなお値段で限定販売することに致しました。

皆様のお越しを心よりおまちいたしております。

 

○豆知識○

昔は土の上や砂利道なので歯が2枚になっている駒下駄や日和下駄がほとんどでした。

歯が減ってくると歯入れ屋さんが歯の部分だけ取り替えれくれました。

今は道路がアスファルトになり地面が硬いため靴のようにゴム張りで全部が地面につく形の下駄が主流になりました。

時代と共に着る物や履物も変わっていくんだなぁと思います。

 

【vol.8】暑い夏皆様いかがお過ごしですか

急な雨降りが続き、また暑さが振り返して体調管理が大変ですね。
石田とスタッフは夏休みをとりながら毎日元気に出勤しております!
感染対策もしっかりしておりますのでお近くにいらした際は
お気軽にお立ち寄りください。

ー YouTube有松絞りコレクションの際着用のコーディネート

さて、今回の YouTube「きもの せっちゃんねる」は私とトルソーコーデをご紹介。
私は、福原さんの夏大島に、秋月洋子さんプロデュースで鈴木三千絵さん作の
絽に朝顔の帯を締めております。
半衿はアンティークの紋紗で麻の葉にトンボ柄を織り出した物。
私の大好きな半衿でいつも眺めていたものを初めてつけてみました。

トルソーはアンティークでそろえて

籠目柄を織り出した紋紗の色留袖で裾には千鳥と草花につゆ模様、絽の丸帯は
鼓と笛の刺繍。
帯留めは面白いもので作ってみましたよ。
半衿にも工夫を凝らしました!シックでありながら昔の女性の色香がただよう
ような着姿になっております。
是非ご覧ください♪

○豆知識○
夏のモチーフはまだまだたくさんあります。
植物では
撫子、萩、ゆり、鉄扇
動物では
千鳥、トンボ、カニ、貝
その他
網目、うちわ、ほうずき、虫かご、つりしのぶ などなど

どこかにこんなモチーフを取り入れて夏の着物を
楽しんでみてくださいね。

ー今週のトピックスー
8月27日(金)〜29日(日)まで、”京小物一脇”の脇坂一之さんにお越し頂き
木草履のすげ実演をしていただきます。
台や鼻緒をお好きな色でお選びいただきその場で足に合わせて挿げてくださいます。
脇坂さんの楽しいトークと実演をお楽しみください。
石田もコーディネートのお手伝いさせて頂きます!

【vol.7】浴衣の楽しみ方

<vol.7>浴衣の楽しみ方

こんにちは石田節子です。
皆様お盆はどうお過ごしになりましたか。
石田節子呉服店は泉織物さんの色彩豊かな反物や帯がズラ〜っと並び元気に営業中。
着付教室も感染対策をしながらゆるりと楽しくレッスン中♪

しかも!泉織物さんの反物や帯を8月いっぱいご覧いただけることになりました。
インスタグラムでも紹介致しておりますので是非ご覧くださいませ!

たくさんの方に読んでいただけるように本日からホームページのブログのページで
さろんど節子をお楽しみいただけるようになりました。
私、石田節子がお届けするさろんど節子を是非ご覧下さいませ。

8月20日のYouTube「きもの せっちゃんねる」では、毎月おなじみの商品3点コーディネート紹介です。

今回は、有松絞り3点に帯や小物周りで、スッキリ、レトロモダン、洋服っぽくを想定してコーディネートしてみました。

半衿を入れることでお出かけできる浴衣にもなるんだという事も知って楽しんでいただければと思います。


池田重子先生が夏になるといつも絞りの浴衣を着て素足に黒塗りの台と白鼻緒の
下駄を履いている姿が美しく私もいつしか浴衣と言えば絞りが好きになり
愛用しています。

まだまだ暑い日が続きそうですね!
おうち時間が長いのを利用して浴衣で虫の音とともに夏の名残りを楽しんでみませんか。

○豆知識○
浴衣のルーツとは?

昔のお風呂は蒸し風呂しかなく貴族階級の方達が今でいうサウナにバスタオルを巻いて
入るのと同じように麻の布を単衣に縫ったものを着て入っていました。
これが湯帷子という名でその後、庶民が湯上りに着る浴衣として広まりました。

【vol.6】蚕を育てたことも!?国産絹への熱き想い

オリンピックも無事に幕を閉じ、間もなくお盆。

暑さはまだしばらく続きそうですが皆さま、夏バテなどされていませんか?

節子さんはというと……心配は無用でした!
今日も元気に動き回っております。

なぜ、節子さんはこんなにも元気なのかと不思議に思っていたのですが、先日ついにその秘密を掴みました。

節子さん、エスカレーターもエレベーターも使わないんです。着物に下駄でも常に階段!

地味にすごくないですか?

「体力ないわ~」という方。

まずは、階段です! お金をかけずしてできる節ちゃん流体力づくり。ぜひ、お試しを❤

お盆期間も元気に営業!12(木)~桐生泉織物「織と絞り展」開催

今年のお盆は遠出をせずに、ご自宅でゆっくりと過ごすという方も多いのではないでしょうか。

息抜きに良い物に触れたいという方はぜひ、石田節子流着付け教室&石田節子呉服店へ。

8/12(木)から16(月)まで、群馬県ふるさと伝統工芸品の指定を受けている桐生絞りが100反以上店頭に並ぶ、桐生 泉織物「織と絞り展」を開催します。

14(土)・15(日)は泉織物の4代目で伝統工芸士の泉太郎さんが在店。泉さんは、現代の名工にも選ばれた素晴らしい方なんです。

節子さんとは30年以上前からの長いお付き合いなのだそう。節子さんが絶大なる信頼を寄せる泉さんの糸からこだわった素晴らしい着物や帯。ぜひ、手に取ってご覧ください。

感染対策を徹底した上、皆さまのお越しをお待ちしております。

蚕を育てたことも!?節子さんの純国産への熱き想い

着物スタイリストという肩書を持つ節子さんですが、かつてオリジナルの紬を作っていたこともあるんです。しかも、その紬、節子さんが蚕から育てたとか。いったいなぜそこまで?

ー「あるとき、国産と言われている絹織物のほとんどが、外国産の繭を使っていることを知ったの。それにびっくりして。だって、養蚕は日本で盛んだったはず。それなのになんで?と。理由は外国産の繭を使ったほうが国産のものより圧倒的に安いから。がっかりな話しでしょ?」

日本の伝統でもある着物に国産の繭を使わなければ、絹の文化も職人の技術も途絶えてしまう。それは阻止せねば!と節子さんはある考えを想いついたそう。

「養蚕から紡糸、染め、織、販売まで一貫して行えば、純国産の質のいい絹織物も適正な価格で提供できるかも…」

そう思ったら、即行動。群馬県蚕糸技術センターで座繰りと養蚕のコースを受講し、なんと倉渕で1万5000頭もの蚕の飼育をはじめたんです。さらに、養蚕や糸作り、織りまでの工程を多くの人に体験してもらうワークショップ施設も開設。ところが…。

「建設場所のアクシデントで施設の閉鎖に追い込まれてしまって。残ったのは可愛いお蚕さんでできた繭。この繭からなんとか糸を紡いで、反物まで作りたい。その思いを形にすべく、座繰りは中野紘子さん、草木染は大久保雅道さん、地機織りは花田さんご夫妻のチームを結成。『倉渕紬』と名づけて発表しました。」

その後、富岡のお蚕農家さんから繭を購入し、白生地を作ることに。その時手を差し伸べてくれたのが伝統工芸士の泉太郎さんなんです。

ー「泉さんは、織りや染めはもちろん、糸のプロでもあるんです。『節を多めに』や『糸は少し細めに』といった要望を聞いて、それなら撚りはどのくらいで、手引きではなく座繰りにするなど、どんどんカタチにしていってくれるの」

こうして出来上がったのが、節子さんが繭から作った「富岡紋織」。好みの色に染められるため、お客さまにも大好評。

富岡紋織を着ている節子さん

着物は着るだけではなく、受け継ぎ、次世代に残すべき日本の大切な文化だと話す節子さん。今回はその熱い思いが分かるエピソードをご紹介致しました。

泉太郎さんをゲストにお招きしたYouTube「きものせっちゃんねる」もぜひご覧ください。

それでは、次回の「さろんど節子」もお楽しみに❤

【VOL.5】浅草は何度足を運んでも楽しめる街

暦は葉月。オリンピックの盛り上がりも夏の暑さもまさにピークですよね。皆さま夏バテはしていませんか? 節子さんはというと…ハイ!今日も変わらず、仕入れに撮影に接客にと、アスリート並みに飛び回っております。

いつもお洒落で元気いっぱいの節子さんにあやかり、8月の「さろんど節子」も楽しく参りましょう❤

店内は秋冬ものもお目見えお手頃価格の紬&帯にも注目!

月が替わり、節子さんセレクトのきものが並ぶショップには秋冬ものが勢揃い! ひと足お先に覗いてみると、スッキリとした無地のものやほどよいカジュアル感が粋な格子柄など、“石田好み”と呼ばれる反物がズラリ。

全国の産地から届いた紬の着尺やほっこりした風合いに心が和む真綿の八寸帯など、コーディネートを楽しめるものばかり。そして、そして、驚くのはそのお値段! 「え? 本当にこのお値段?」と思わず節子さんに聞いてしまうほどのお手頃価格なんです。

聞けば、もともと問屋街にあるセレクトショップなので、問屋さんに自ら足を運んで納得のいくものを選び、仕入れているのだそう。もちろん、安いだけではない、価値あるものが揃うのも目利きの節子さんだからこそ。

続々入荷している秋&冬ものは石田節子セレクトショップ&オンラインショップでぜひチェックを☆

浅草は何度足を運んでも楽しめる街せっちゃんの浅草散歩♬

毎週金曜日に配信しているYouTube「きものせっちゃんねる」。皆さまご覧いただけていますか? 先週、先々週と2週連続でお送りしたのは「せっちゃんの浅草散歩」。節子さんが長年通っている浅草の名店のご紹介です。

明治19年創業の文扇堂さんに、大正元年創業の辻屋本店さん。どちらも代々続く浅草の老舗です。それぞれのお店ともにかれこれ30年以上は通い詰めているという節子さん。

それでも、目を輝かせて「この扇子ステキよね❤」「この草履の色、オシャレ❤」と話す節子さんを見ていると、伝統を守りながらも新しい色や柄、技術で身に着ける人を楽しませ続ける素敵なお店なのだということが伝わってきます。

手描きの縞と松葉の絵柄を組み合わせた、文扇堂ならではの粋な扇子

こうした古き良きお店が軒を連ねる浅草。節子さんが通い始めたのは、池田重子さんの元で秘書として働きはじめた頃だそう。

「池田先生は、辻屋さんの黒塗り芳町下駄に白無地の革鼻緒と決まっていたので、お遣いによくお店に行っていたの。そのついでに自分も先生とお揃いの二枚歯の下駄にお気に入りの鼻緒を合わせて買ったりしてね」

お洒落な鼻緒が揃う辻屋本店。鼻緒はその場で挿げてもらえます

店頭の挿げ職人さんとおしゃべりするのが大好きだったという節子さん。浅草で日本舞踊を習い始めてからは、お稽古のあとに辻屋本店で下駄を選び、文扇堂で扇子を求めるのが楽しみだったとか。

「文扇堂さんは、扇子はもちろんのこと、お店の佇まいもステキでしょ。縁台があって、その上には昔ながらの煙草盆も。もうね、江戸時代にタイムスリップしたような気分になるの。それで、ついお店に寄って、そのたびに2本、3本となっちゃう…(笑)」

浅草らしい情緒と伝統を感じさせる文扇堂の店先

名だたる歌舞伎役者も贔屓にしているという文扇堂。名入れをしてくれるので贈り物にもよく使っているそう。

今回もカメラマンのケビンさんはじめ、スタッフ全員にそれぞれに合った扇子をプレゼント。節子さん、ありがとうございます❤

文扇堂オリジナルの粋でお洒落な扇子のプレゼントにスタッフ一同大喜び♬

浅草はお買いものだけではなく、食べたり呑んだりという楽しみもたっぷり。

「すき焼きの今半に、おでんの大多福。どじょうの飯田屋に天ぷらそばの尾張屋…。尾張屋は2階の小上がりで海苔をアテに日本酒をひっかけるのも大好き!」

きもの姿が似合う浅草での移動手段といえば…。

「人力車よね! 私、ひとりでも乗っちゃうくらい大好きなの(笑) 今度、YouTubeで人力車に乗って浅草めぐりもいいわね♬」

ということで、「せっちゃんの浅草散歩」の続編も乞うご期待☆

節子さんお気に入りの浅草の名店はこちらから要チェック!

【扇子の文扇堂編】

【下駄・草履の辻屋本店】

さろんど節子では、皆さまからのご意見、ご質問を大募集。お気軽にメッセージをお寄せください。

E-mail:info@setsukoishida.jp