熱戦が繰り広げられている東京オリンピック。アスリートの皆さんが全力で戦う姿を見ていると、自分も何かにチャレンジしてみようと前向きになれますよね☆ 石田節子流着付け教室には、「今年買った浴衣を自分で着れるようになりたい!」と、訪れる若いお嬢さんの姿も。
新しいことに挑戦し、新たな世界を広げていくって、本当に素敵。そこで、今週の「サロン・ド・節子」は、着付けに興味を持たれた方を応援する、着付けレッスンの紹介からスタート!
はじめてさんもベテランさんも着付け教室で悩みを一挙解決!
石田節子流着付け教室の特徴といえば、「楽ちん」「綺麗」「分かりやすい」。補正をせず、帯結びは3本の仮紐を使うだけ。さらに、講師も一緒に着物を着るところから実演するスタイルなので、細かな手の動きなどじっくりと見て理解できるんです。
ーお教室の動画はYouTubeでもご紹介致しております♪是非ご覧くださいませ!
着る人の立場になって考え尽くされた、石田流の着付けを学ぶ教室では、1回でその魅力を実感できるレッスンもあるんです。
初心者におすすめなのが体験レッスン。90分3,300円(税込)というお手軽価格で石田節子流の簡単&キレイな着付けが学べる嬉しい内容。本格的に習う前のお試しとしてとっても人気です。
自分できものを着れる方向けに用意されたのが、着付けのあらゆる悩みに応えてくれるオーダーメイドレッスン。
「半幅帯の締め方を重点的に知りたい」「体型に合った着付けを知りたい」「衿が上手く決まらない」など、お一人お一人が抱える悩みをマンツーマンで解決してもらえるんです。お値段は1回120分で11,000円(税込)。
初心者からベテランさんまで、その方に合わせてじっくりと学べるマンツーマンレッスンは生徒さんたちからも大好評! ご興味がある方は、気軽にお問い合わせください。
幼い頃から憧れの存在だった姉姉から学んだファッションの楽しみ方
さて、ここからが本日のメインです。今回は「サロン・ド・節子」に寄せられた質問をご紹介します。
「テレビや雑誌で見る節子さんのセンスに憧れています。そのセンスはどうやって磨かれたのかも気になるところ。節子さんに影響を与えた方やセンスの身につけ方について知りたいです」(50代・主婦)
せっちゃんコーデや粋な着こなしはどこで形成されたものなのか、確かに気になります!さっそく、聞いてみましょう。
ー節子さんがきものの着こなしでお手本にされている方はいらっしゃいますか?
きものに目覚めるきっかけとなったのは、映画のスクリーンで見た女優の沢村貞子さん。そして、きものの師匠でもある池田重子さん。
お二方とも、グラビアのようなしわひとつない着付けではなく、「こんなゆるい着かたでいいんだ!」と思わせる自然体の姿がかっこよくて。その着姿は、日常着としてのきもののあり方や自分らしい生きざまを体現しているようにも思えたんです。
―節子さんが憧れる女性が持つ共通点は?
自分に似合うものを知っていて、流行も含めてファッションを自分のものにしている人。それはきものの着こなしやファッションだけではなく、仕事だったり、生き方にも共通しているかも。
自分の軸をしっかりと持っていて、その人にしかできない考えを貫いている人にお会いすると「かっこいいなぁ❤」って思うの。
ー「時代布池田」の前で池田重子先生と。この時のきものは羽織に仕立て替えて今も愛用中。
ー吉永小百合さんの主演映画「華の乱」のイベントにて。初めての大きな会場でただただ池田重子先生の後にくっついていたそうです。
―きものに出会う以前に、ファッションで影響を受けた人はいるのですか?
姉ですね。4歳上の姉は、物心ついたときから私にとっては憧れの存在でした。勉強ができて、美術も家庭科もオール5。
優等生なだけではなく、お洒落で流行にも敏感。ビートルズもローリングストーンズも姉が買ってきたレコードで聴いて知ったし、お裁縫が苦手な私は家庭科の宿題をこっそり姉にお願いしていたほど頼ってたの(笑)。
その姉が小学校の卒業文集に書いていた夢もまた素敵で。「パリに行ってデザイナーになる」。カッコイイでしょ!
―しっかりした小学生!
そうなの!私なんかチャランポランな性格で、友達と遊ぶことがいちばんの楽しみというくらいなのに、姉は将来の目標まで具体的に描いていて。なにがすごいって、デザイナーになる夢を実現させたこと。ニットのデザイナーとして、業界では名が知られた存在だったんですよ。
ー手作りのニットをデザインして卸をしていたお姉さま。春夏と秋冬にギャラリーを借りて個展をしていたそう。仲良しツーショット。
―そのお姉さまが節子さんのファッションセンスの源になっているんですね。
原宿や今は表参道ヒルズに変わってしまった表参道の同潤会アパートにもよく連れて行ってもらったなぁ。今も好きでよく着ている「コム・デ・ギャルソン」や「Y’s」も姉に教わったの。姉に付いて回るだけで、自然と目が肥えていったのかも。それと、姉は仕事も旅行もすべて一人というスタンスの人で。友達とワイワイ賑やかにやるタイプの私とは真逆の姉を「すごいなぁ」ってずっと尊敬していました。
―節子さんも相当すごいですが…。そんな節子さんのことをお姉さまはなんと?
「節子は次から次へと手を出し過ぎ。もっとコツコツやればいいのに」っていつもお小言言われてました(笑)。
でもね、姉は面倒見が本当によくて。大人になっても「この服は節子に似合いそうよ」といつも気にかけてくれて。その姉が6年前に他界してからは、とにかく寂しくて。姉がいつも身につけていた腕時計は私の大切なお守りになっているんです。
―憧れだったお姉さまから学んだファッションセンスを磨き方などをぜひ伝授してください。
雑誌でも、ネットでも、「この人の着こなしカッコイイ!」と思った写真は切り抜いたり、画像を保存するなどしてストックしてみること。
そうすると、自分の好みが客観視できるんですよね。そこから、「この色の組み合わせを真似してみよう」「こんなバッグを合わせてみるのもいいかも」など、取り入れやすい部分を組み合わせてみる。
そうすると、単なる人の真似から、自分らしい着こなしへと進化させることができます。ファッションは、自分らしさを表現することがいちばんの醍醐味ですものね。
ー表参道の同潤会アパートで行なわれたお姉さまの個展にて。ディスプレイもお姉様のお手製だそうです。
「姉をはじめ、憧れの存在はいつもいたけれど、その人をうらやましいと思ったことは一度もなかった」と振り返る節子さん。
人は人、自分は自分。そう思うことがきものの着こなしも、ファッションも、そして人生そのものも、自分らしさを保つ秘訣なのかもしれませんね☆
皆さんも、「節子さんにこんなことを聞いてみたい」というリクエストがありましたら、下記メールアドレスまでお寄せください。お待ちしております。
E-mail:info@setsukoishida.jp