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【vol.2】「楽しむ気持ちが自然と笑いを生む」
 さろんど節子  2021/8/14

「今日は雨だから、雨下駄に爪皮をつけてお出かけしましょ♪ 爪皮は何色がいいかしら♬」

梅雨の真っただ中でもご機嫌で支度をする、“せっちゃん”こと石田節子。暑かろうが寒かろうが、雨だろうが日差しが強かろうがどんな天気でも楽しんで過ごすその姿勢。さすがです!

そんなせっちゃんパワーで溢れる、ここはお江戸日本橋富沢町。「石田節子流着付け教室&セレクトショップ」では夏物セールで大賑わいです。セールは7月末日まで開催中! せっちゃんセレクトの夏物、ぜひ皆さまもお得にゲットしてくださいね。

それでは、今週もサロン・ド・節子でごゆっくりお過ごしくださいませ。

男もののリメイクもあり!せっちゃんの夏羽織コレクション

皆さま、7月9日にアップされたYouTube「きものせっちゃんねる」はご覧いただけましたか? 今回はせっちゃんの貴重な夏羽織コレクションを特別公開! 紗の絵羽織や絽の紋付、麻など、どれも珍しい羽織ばかり。

驚いたのは、リサイクルショップで購入したという男性用のきものを仕立て直した羽織。元値は1000円以下というのですから驚きです!

他に、男ものの麻の長襦袢を羽織にしたものも。女ものとは一味違う、シックで粋な男ものの活かし方の新発見です。

日ごろから、現代のきものと過去のきものをミックスしながら、装いを楽しんでいるというせっちゃん。この日の長襦袢もアンティークのきものを仕立て直したもの。もとは梅雨芝模様が描かれた年代物のきもの。

観世水を織り込んだジョーゼット地に浮かび上がる黒と水色のぼかし染めが気に入って、長襦袢に仕立て直したのだそう。

この長襦袢を選んだのは、「蝉の羽」にも例えられるほどに薄く透け感のある明石縮のきものを纏うからこそ。今では織れる職人がいないと言われている幻の明石縮。

その繊細なきものから見え隠れする長襦袢の風情が涼やかさを感じさせる、なんとも粋で贅沢な夏コーデを披露してくれたのです。

そんなせっちゃんのもとには、譲り受けた古いきものを仕立て直したいと相談にいらっしゃる方がとても多いんです。

ただ寸法を直すだけではないのがせっちゃん流。2枚のきものを組み合わせたり、男ものを女ものに、長襦袢を羽織に…とそのアイデアは無尽蔵。たんすの肥やしが人の目を引くお宝に!なんてことが叶うかも。

たんすに眠ったままのきものに心当たりがある方は、お気軽にお問い合わせくださいね。

せっちゃんの夏羽織コレクションは、YouTubeでじっくりとご覧ください。

「楽しむ気持ちが自然と笑いを生む」それが石田節子流の生きる醍醐味

「常に楽しむ気持ちを持っていれば、自然と笑いも多くなる」。

2005年7月3日に放映されたTV番組「ソロモンの王宮」で紹介されたせっちゃんの言葉です。当時50歳。

きものスタイリストとして雑誌やTVで活躍する一方、お店を切り盛りし、着付け教室、弟子の育成、きものの啓蒙活動を行い、プライベートでは熱海に能舞台を備える自宅を持つ。

そんなパワフルな毎日でも笑顔を欠かさず、常に新しい発見を楽しんでいた50歳のせっちゃん。

当時の自分を振り返って思うことや今だからアドバイスできる50代の生き方について、ご本人に聞いてみました。

―2005年当時、お店やせっちゃん自身はどんな状況だったのですか?

50歳のときですから、きものスタイリストとして独立してから15年、紬の専門店をオープンしてから10年経った頃ですよね。

そうね、とーーっても忙しかった! NHKの「おしゃれ工房」に出演したり、書籍も出版したから知名度も一気に上がって。スタイリストとして撮影ロケに同行することも多く、番組で紹介されていた熱海の自宅にもなかなか帰れず。

美容室へ行く時間もなくて、お店の駐車場でスタッフに髪を切ってもらっていたくらい(笑)「ソロモンの王宮」に出演したときなんて、翌日にはお店にお客さまが入りきらず、外まで長蛇の列ができたほど。

寝る暇も無く忙しかったけれど、それ以上に刺激がある毎日でとにかく楽しかった。というか、寝る時間があったら遊びに行ってたんだ!

―寝る時間を惜しんで遊びに⁉

そう。スタッフを連れて料亭に行って、芸者さん呼んでお座敷遊びなんてことも。だってね、それ以外の時間は本当によく働いたのよ。だからこそ、リフレッシュするときは豪快に、楽しく!

―忙しいときこそその場を楽しむ。さすがせっちゃんです。

忙しければ忙しいほどなぜかワクワクするの。例えば、大御所の俳優さんが出演するCMの撮影現場はとかくピリピリした雰囲気になりがち。

監督さんも俳優さんもそれぞれにプロ意識が高く、クリエイティブに関してもこだわりがあるから意見のぶつかり合いもある。でも、それって素晴らしいことじゃない? なぁなぁで仕事するのではなく、真剣勝負。

その現場に関わることができているのだから、自分にもっとできることはないかって考えるの。メイクルームの整理整頓や掃除をしたり、ときには意見の橋渡し役になったり。

「それ、スタイリストの仕事?」って思われることもあるのだけれど、何かできることを探さずにはいられない。

でもね、それが「石田さんがいると場が和むし、事は進むし、助かるわ~」なんて言われたら最高に嬉しくて。

―とはいえ、最初からお店も仕事もうまく行っていたわけではないんですよね?

そりゃそうよ! スタイリストの仕事だって誰かに弟子入りしたわけでもないし、お店をはじめたときも「紬の店なんて絶対に儲からないからやめときな!」とどれだけ言われたか。

でも、未知の世界だろうが、周りに反対されようが「楽しそう!」と自分が思えば突き進んでいく。もともと、物欲はないの。あるのは好奇心。自分が楽しんでやっているから、自然と笑顔になるし、不思議と人が集まってくる。

お店も、売れる、売れないではなく、自分の好きなものを集めているだけ。そうすると「なんだか、このお店楽しそう」って、どんどん人が入ってくる。入ってきた人が楽しそうにきものに触れて、笑顔になっていく様子を見ると、こちらもますます笑顔になって。その繰り返しで今まで来たような気がします。

―50代になり、何か新しいことに挑戦したいけれど、二の足を踏んでしまっているという人も多いと思います。そんな方にアドバイスを。

人生の醍醐味って経験値を上げることにあると思うんです。最初からなんでもできる人なんていなくて、誰でもどんなことでも、最初は失敗して当然。

けれど、経験を積むことで知識も出会う人も増え、自分に自信が持てると心に余裕ができて、日々の暮らしをより楽しめるようになって笑顔が増える。その一歩に年齢は関係ない。もう50代ではなく、まだ50代。

あまり考え込み過ぎず、視野を広げ、経験を積む楽しみをどんどん味わってほしいです。一歩を踏み出す勇気が湧いてこないときは、前向きで楽しんでいる人に会うのもひとつ。もし、私に会いに来てくれたら、こうお話しするわ。

「あなただったら、きっとやれる。もし、やってみて“違うな”“嫌だな”と思ったら、やめればいいの。もっと気軽に人生を楽しんで!」

先々まで考えすぎず、今を楽しんでいれば自然と笑顔になり、人が集まってくる。そう話してくれたせっちゃん。せっちゃんパワーで元気をもらいたいという方はぜひ、お江戸日本橋まで。きっと笑顔になれますよ。

サロン・ド・節子へのご意見、ご要望などはこちらまで↓
E-mail:info@setsukoishida.jp

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