【VOL.4】「節子さんが憧れる女性とは?」

熱戦が繰り広げられている東京オリンピック。アスリートの皆さんが全力で戦う姿を見ていると、自分も何かにチャレンジしてみようと前向きになれますよね☆ 石田節子流着付け教室には、「今年買った浴衣を自分で着れるようになりたい!」と、訪れる若いお嬢さんの姿も。

新しいことに挑戦し、新たな世界を広げていくって、本当に素敵。そこで、今週の「サロン・ド・節子」は、着付けに興味を持たれた方を応援する、着付けレッスンの紹介からスタート!

はじめてさんもベテランさんも着付け教室で悩みを一挙解決!

石田節子流着付け教室の特徴といえば、「楽ちん」「綺麗」「分かりやすい」。補正をせず、帯結びは3本の仮紐を使うだけ。さらに、講師も一緒に着物を着るところから実演するスタイルなので、細かな手の動きなどじっくりと見て理解できるんです。

 

ーお教室の動画はYouTubeでもご紹介致しております♪是非ご覧くださいませ!

着る人の立場になって考え尽くされた、石田流の着付けを学ぶ教室では、1回でその魅力を実感できるレッスンもあるんです。

初心者におすすめなのが体験レッスン。90分3,300円(税込)というお手軽価格で石田節子流の簡単&キレイな着付けが学べる嬉しい内容。本格的に習う前のお試しとしてとっても人気です。

自分できものを着れる方向けに用意されたのが、着付けのあらゆる悩みに応えてくれるオーダーメイドレッスン。

「半幅帯の締め方を重点的に知りたい」「体型に合った着付けを知りたい」「衿が上手く決まらない」など、お一人お一人が抱える悩みをマンツーマンで解決してもらえるんです。お値段は1回120分で11,000円(税込)。

初心者からベテランさんまで、その方に合わせてじっくりと学べるマンツーマンレッスンは生徒さんたちからも大好評! ご興味がある方は、気軽にお問い合わせください。

幼い頃から憧れの存在だった姉姉から学んだファッションの楽しみ方

さて、ここからが本日のメインです。今回は「サロン・ド・節子」に寄せられた質問をご紹介します。

「テレビや雑誌で見る節子さんのセンスに憧れています。そのセンスはどうやって磨かれたのかも気になるところ。節子さんに影響を与えた方やセンスの身につけ方について知りたいです」(50代・主婦)

せっちゃんコーデや粋な着こなしはどこで形成されたものなのか、確かに気になります!さっそく、聞いてみましょう。

ー節子さんがきものの着こなしでお手本にされている方はいらっしゃいますか?
きものに目覚めるきっかけとなったのは、映画のスクリーンで見た女優の沢村貞子さん。そして、きものの師匠でもある池田重子さん。

お二方とも、グラビアのようなしわひとつない着付けではなく、「こんなゆるい着かたでいいんだ!」と思わせる自然体の姿がかっこよくて。その着姿は、日常着としてのきもののあり方や自分らしい生きざまを体現しているようにも思えたんです。

―節子さんが憧れる女性が持つ共通点は?
自分に似合うものを知っていて、流行も含めてファッションを自分のものにしている人。それはきものの着こなしやファッションだけではなく、仕事だったり、生き方にも共通しているかも。

自分の軸をしっかりと持っていて、その人にしかできない考えを貫いている人にお会いすると「かっこいいなぁ❤」って思うの。

ー「時代布池田」の前で池田重子先生と。この時のきものは羽織に仕立て替えて今も愛用中。

ー吉永小百合さんの主演映画「華の乱」のイベントにて。初めての大きな会場でただただ池田重子先生の後にくっついていたそうです。

―きものに出会う以前に、ファッションで影響を受けた人はいるのですか?

姉ですね。4歳上の姉は、物心ついたときから私にとっては憧れの存在でした。勉強ができて、美術も家庭科もオール5。

優等生なだけではなく、お洒落で流行にも敏感。ビートルズもローリングストーンズも姉が買ってきたレコードで聴いて知ったし、お裁縫が苦手な私は家庭科の宿題をこっそり姉にお願いしていたほど頼ってたの(笑)。

その姉が小学校の卒業文集に書いていた夢もまた素敵で。「パリに行ってデザイナーになる」。カッコイイでしょ!

―しっかりした小学生!

そうなの!私なんかチャランポランな性格で、友達と遊ぶことがいちばんの楽しみというくらいなのに、姉は将来の目標まで具体的に描いていて。なにがすごいって、デザイナーになる夢を実現させたこと。ニットのデザイナーとして、業界では名が知られた存在だったんですよ。

ー手作りのニットをデザインして卸をしていたお姉さま。春夏と秋冬にギャラリーを借りて個展をしていたそう。仲良しツーショット。

―そのお姉さまが節子さんのファッションセンスの源になっているんですね。

原宿や今は表参道ヒルズに変わってしまった表参道の同潤会アパートにもよく連れて行ってもらったなぁ。今も好きでよく着ている「コム・デ・ギャルソン」や「Y’s」も姉に教わったの。姉に付いて回るだけで、自然と目が肥えていったのかも。それと、姉は仕事も旅行もすべて一人というスタンスの人で。友達とワイワイ賑やかにやるタイプの私とは真逆の姉を「すごいなぁ」ってずっと尊敬していました。

―節子さんも相当すごいですが…。そんな節子さんのことをお姉さまはなんと?

「節子は次から次へと手を出し過ぎ。もっとコツコツやればいいのに」っていつもお小言言われてました(笑)。

でもね、姉は面倒見が本当によくて。大人になっても「この服は節子に似合いそうよ」といつも気にかけてくれて。その姉が6年前に他界してからは、とにかく寂しくて。姉がいつも身につけていた腕時計は私の大切なお守りになっているんです。

―憧れだったお姉さまから学んだファッションセンスを磨き方などをぜひ伝授してください。

雑誌でも、ネットでも、「この人の着こなしカッコイイ!」と思った写真は切り抜いたり、画像を保存するなどしてストックしてみること。

そうすると、自分の好みが客観視できるんですよね。そこから、「この色の組み合わせを真似してみよう」「こんなバッグを合わせてみるのもいいかも」など、取り入れやすい部分を組み合わせてみる。

そうすると、単なる人の真似から、自分らしい着こなしへと進化させることができます。ファッションは、自分らしさを表現することがいちばんの醍醐味ですものね。

ー表参道の同潤会アパートで行なわれたお姉さまの個展にて。ディスプレイもお姉様のお手製だそうです。

「姉をはじめ、憧れの存在はいつもいたけれど、その人をうらやましいと思ったことは一度もなかった」と振り返る節子さん。

人は人、自分は自分。そう思うことがきものの着こなしも、ファッションも、そして人生そのものも、自分らしさを保つ秘訣なのかもしれませんね☆

皆さんも、「節子さんにこんなことを聞いてみたい」というリクエストがありましたら、下記メールアドレスまでお寄せください。お待ちしております。

E-mail:info@setsukoishida.jp

【vol.3】柴田理恵さんスペシャル対談番外編!

梅雨も明け、東京オリンピックもいよいよ開幕! 心湧きたつ夏の到来です! ここ石田節子流着付け教室&セレクトショップも夏の陽射しにも、アスリートにも負けず劣らずのせっちゃんパワーがみなぎっております☆

アスリートといえば…節子さん、なかなかの運動神経の持ち主だとか。チャキチャキしたその動きからなんとなく想像はできますよね。聞くところによると、中学、高校とバレーボール部に所属していたそう。

コートの中を駆け回る姿が目に浮かぶ…。レシーブとかめちゃめちゃ上手そう! 会話を拾うのが上手なのも、やはりバレーボールで鍛えたからなのでしょうか。(って、それは違いますねw)

着こなしのセンスも運動神経も抜群の節子さん。その魅力を深掘る、サロン・ド・節子で今週もゆっくりとおくつろぎくださいませ❤

夏の着こなしも着付けも自分らしくキメすぎないのがせっちゃん流

夏の装いの代表格といえば、麻。7月16日にアップされたYouTube「きものせっちゃんねる」では涼やかな麻のコーディネートが披露されました。皆さまご覧いただけましたか?

紹介されたきものや帯など節子さんならではのコーディネートはもちろんどれもステキなのですが、「なるほど!」と思ったのは、着付けの仕方。あえて補正をせず、きっちりとしすぎない、ほどよいゆとりがなんともこなれた雰囲気なんです。

「しわが寄ってもそれこそが自然のカタチ」「その人の身体が生む陰影こそが美しい」という節子さんの考えは、肩の力を抜いて、きものをまとうことを楽しむヒントにもなりますよね。

夏のお手本にしたい、せっちゃん着こなし術は、最新の動画でチェック!


柴田理恵さん対談スペシャル番外編!“譲り受けたきものに再び光を”

おかげさまで登録者数も5000人を突破したYouTube「きもの せっちゃんねる」。きもの初心者からきもの通まで、どんな方が見ても楽しめる内容がもりだくさんです♬

そんな「きもの せっちゃんねる」で、大人気の回が女優柴田理恵さんとの対談スペシャル。配信から2カ月で5万7千超という圧倒的な視聴回数なんです。

柴田理恵さんといえば、「きものSalon」のオンライン版(https://www.kateigaho.com/kimono/)で連載「日日是“笑”日」を持つなど、きもの好きとしても知られていますよね。その中で登場する愛用のきものの中には、節子さんがリメイクをお手伝いしたものも。

そこで今回は、お二人の出会いや節子さんから見た柴田さんの魅力など、YouTubeでは語られなかった話しを特別にご紹介します!

それでは、「きもの せっちゃんねる対談スペシャル番外編」はじまり、はじまり~♬

―節子さんと柴田さんとの出会いはいつ頃?
20年ほど前。柴田さんのスタイリストさんがお見えになり、きものをお貸出ししたのが最初でした。

それを機に、柴田さんが所属されているワハハ本舗の舞台で使用するきもののお手伝いをさせて頂いたり、ご自身が日舞の先生やお母さま、伯母さまから受け継いだもののリメイクをさせて頂くようになったんです。

―柴田さんといえば、豪快で楽しい人というイメージですが、節子さんが感じる魅力はどんなところ?
お料理もお花のお手入れも生活の中のあらゆることをとっても丁寧にされていて、きちんと生きている人だと思います。

皆さんが持たれているイメージとはちょっと違うかも! ご自宅に伺ったときにびっくりしたのは、書棚に本がびっしりと並んでいるの。勉強家なんですよね。

きものに対してもそう。YouTubeでも「昔の職人さんがちゃんとやってきた事を無駄にせず、大切に受け継ぐことが豊かな生活の一部になっていく」と、断捨離せずにきものをリメイクする理由を語っていらっしゃいました。

芯をしっかり持った柴田さんならではの、素敵な考えだと思います。

c:世界文化社『家庭画報.com』 撮影:岡積千可

―きものを決して無駄にせず、出来る限り使い切るという二人の強い思いが動画を見ていて伝わってきました。
それはよかった! おじいさまとおばあさまのきものをひとつにするというのもいいでしょ?

今はもう話しを聞くことのできない方々の思いをきものを通して感じることって貴重だと思うの。実際、私も柴田さんと一緒にきものを見ながら「これは、おばあさまが亡くなった旦那さんのきものを自分用に仕立てたんじゃないかしら」なんて、推理してみたり。

古いきものを広げるのって、ひとりでやるには勇気がいるもの。そこを、きものを知っている人と一緒に一枚一枚、目を通すと、いろんな発見があるものなんです。私はね、仕立て直すことが目的ではないの。

今となってはもう織ることのできない古きよき時代のきものを、それをまとっていた人や時代に思いを馳せながら、もう一度、生活の一部に生きさせる方法はないかなと考えるのが楽しくて。

リメイクの相談のときも、「このきものなら、ここを活かしてこんなふうにすることはできますよ」とあくまでもアドバイスするだけ。そのアドバイスを参考に、どうするかは持ち主次第です。

柴田さんのようにきものや帯だけではなく、クッションカバーやタペストリーなど使い方はいくらでもあります。リメイクする楽しさもぜひ多くの方に味わってもらいたいです。

古き良きものに再び光を当てることに楽しさを見出す柴田理恵さんと節子さんのきものリメイク談議。詳しくはYouTubeでご覧くださいね。

◆柴田理恵さんとの対談スペシャル本編はこちらから↓

【柴田理恵さん×石田節子】<前編>

【柴田理恵さん×石田節子】<後編>

今週のサロン・ド・節子、お楽しみいただけましたか? 節子さんにこんなこと聞いてみたい!といったご質問、ご相談、お悩みがあればぜひ、お寄せくださいませ。おきもののこと、人生のことなんでもどうぞ! お待ちしております。

E-mail:info@setsukoishida.jp

【vol.2】「楽しむ気持ちが自然と笑いを生む」

「今日は雨だから、雨下駄に爪皮をつけてお出かけしましょ♪ 爪皮は何色がいいかしら♬」

梅雨の真っただ中でもご機嫌で支度をする、“せっちゃん”こと石田節子。暑かろうが寒かろうが、雨だろうが日差しが強かろうがどんな天気でも楽しんで過ごすその姿勢。さすがです!

そんなせっちゃんパワーで溢れる、ここはお江戸日本橋富沢町。「石田節子流着付け教室&セレクトショップ」では夏物セールで大賑わいです。セールは7月末日まで開催中! せっちゃんセレクトの夏物、ぜひ皆さまもお得にゲットしてくださいね。

それでは、今週もサロン・ド・節子でごゆっくりお過ごしくださいませ。

男もののリメイクもあり!せっちゃんの夏羽織コレクション

皆さま、7月9日にアップされたYouTube「きものせっちゃんねる」はご覧いただけましたか? 今回はせっちゃんの貴重な夏羽織コレクションを特別公開! 紗の絵羽織や絽の紋付、麻など、どれも珍しい羽織ばかり。

驚いたのは、リサイクルショップで購入したという男性用のきものを仕立て直した羽織。元値は1000円以下というのですから驚きです!

他に、男ものの麻の長襦袢を羽織にしたものも。女ものとは一味違う、シックで粋な男ものの活かし方の新発見です。

日ごろから、現代のきものと過去のきものをミックスしながら、装いを楽しんでいるというせっちゃん。この日の長襦袢もアンティークのきものを仕立て直したもの。もとは梅雨芝模様が描かれた年代物のきもの。

観世水を織り込んだジョーゼット地に浮かび上がる黒と水色のぼかし染めが気に入って、長襦袢に仕立て直したのだそう。

この長襦袢を選んだのは、「蝉の羽」にも例えられるほどに薄く透け感のある明石縮のきものを纏うからこそ。今では織れる職人がいないと言われている幻の明石縮。

その繊細なきものから見え隠れする長襦袢の風情が涼やかさを感じさせる、なんとも粋で贅沢な夏コーデを披露してくれたのです。

そんなせっちゃんのもとには、譲り受けた古いきものを仕立て直したいと相談にいらっしゃる方がとても多いんです。

ただ寸法を直すだけではないのがせっちゃん流。2枚のきものを組み合わせたり、男ものを女ものに、長襦袢を羽織に…とそのアイデアは無尽蔵。たんすの肥やしが人の目を引くお宝に!なんてことが叶うかも。

たんすに眠ったままのきものに心当たりがある方は、お気軽にお問い合わせくださいね。

せっちゃんの夏羽織コレクションは、YouTubeでじっくりとご覧ください。

「楽しむ気持ちが自然と笑いを生む」それが石田節子流の生きる醍醐味

「常に楽しむ気持ちを持っていれば、自然と笑いも多くなる」。

2005年7月3日に放映されたTV番組「ソロモンの王宮」で紹介されたせっちゃんの言葉です。当時50歳。

きものスタイリストとして雑誌やTVで活躍する一方、お店を切り盛りし、着付け教室、弟子の育成、きものの啓蒙活動を行い、プライベートでは熱海に能舞台を備える自宅を持つ。

そんなパワフルな毎日でも笑顔を欠かさず、常に新しい発見を楽しんでいた50歳のせっちゃん。

当時の自分を振り返って思うことや今だからアドバイスできる50代の生き方について、ご本人に聞いてみました。

―2005年当時、お店やせっちゃん自身はどんな状況だったのですか?

50歳のときですから、きものスタイリストとして独立してから15年、紬の専門店をオープンしてから10年経った頃ですよね。

そうね、とーーっても忙しかった! NHKの「おしゃれ工房」に出演したり、書籍も出版したから知名度も一気に上がって。スタイリストとして撮影ロケに同行することも多く、番組で紹介されていた熱海の自宅にもなかなか帰れず。

美容室へ行く時間もなくて、お店の駐車場でスタッフに髪を切ってもらっていたくらい(笑)「ソロモンの王宮」に出演したときなんて、翌日にはお店にお客さまが入りきらず、外まで長蛇の列ができたほど。

寝る暇も無く忙しかったけれど、それ以上に刺激がある毎日でとにかく楽しかった。というか、寝る時間があったら遊びに行ってたんだ!

―寝る時間を惜しんで遊びに⁉

そう。スタッフを連れて料亭に行って、芸者さん呼んでお座敷遊びなんてことも。だってね、それ以外の時間は本当によく働いたのよ。だからこそ、リフレッシュするときは豪快に、楽しく!

―忙しいときこそその場を楽しむ。さすがせっちゃんです。

忙しければ忙しいほどなぜかワクワクするの。例えば、大御所の俳優さんが出演するCMの撮影現場はとかくピリピリした雰囲気になりがち。

監督さんも俳優さんもそれぞれにプロ意識が高く、クリエイティブに関してもこだわりがあるから意見のぶつかり合いもある。でも、それって素晴らしいことじゃない? なぁなぁで仕事するのではなく、真剣勝負。

その現場に関わることができているのだから、自分にもっとできることはないかって考えるの。メイクルームの整理整頓や掃除をしたり、ときには意見の橋渡し役になったり。

「それ、スタイリストの仕事?」って思われることもあるのだけれど、何かできることを探さずにはいられない。

でもね、それが「石田さんがいると場が和むし、事は進むし、助かるわ~」なんて言われたら最高に嬉しくて。

―とはいえ、最初からお店も仕事もうまく行っていたわけではないんですよね?

そりゃそうよ! スタイリストの仕事だって誰かに弟子入りしたわけでもないし、お店をはじめたときも「紬の店なんて絶対に儲からないからやめときな!」とどれだけ言われたか。

でも、未知の世界だろうが、周りに反対されようが「楽しそう!」と自分が思えば突き進んでいく。もともと、物欲はないの。あるのは好奇心。自分が楽しんでやっているから、自然と笑顔になるし、不思議と人が集まってくる。

お店も、売れる、売れないではなく、自分の好きなものを集めているだけ。そうすると「なんだか、このお店楽しそう」って、どんどん人が入ってくる。入ってきた人が楽しそうにきものに触れて、笑顔になっていく様子を見ると、こちらもますます笑顔になって。その繰り返しで今まで来たような気がします。

―50代になり、何か新しいことに挑戦したいけれど、二の足を踏んでしまっているという人も多いと思います。そんな方にアドバイスを。

人生の醍醐味って経験値を上げることにあると思うんです。最初からなんでもできる人なんていなくて、誰でもどんなことでも、最初は失敗して当然。

けれど、経験を積むことで知識も出会う人も増え、自分に自信が持てると心に余裕ができて、日々の暮らしをより楽しめるようになって笑顔が増える。その一歩に年齢は関係ない。もう50代ではなく、まだ50代。

あまり考え込み過ぎず、視野を広げ、経験を積む楽しみをどんどん味わってほしいです。一歩を踏み出す勇気が湧いてこないときは、前向きで楽しんでいる人に会うのもひとつ。もし、私に会いに来てくれたら、こうお話しするわ。

「あなただったら、きっとやれる。もし、やってみて“違うな”“嫌だな”と思ったら、やめればいいの。もっと気軽に人生を楽しんで!」

先々まで考えすぎず、今を楽しんでいれば自然と笑顔になり、人が集まってくる。そう話してくれたせっちゃん。せっちゃんパワーで元気をもらいたいという方はぜひ、お江戸日本橋まで。きっと笑顔になれますよ。

サロン・ド・節子へのご意見、ご要望などはこちらまで↓
E-mail:info@setsukoishida.jp

【vol.1】IKKOさんスペシャル対談番外編!

全国の石田節子ファンの皆さま、はじめまして!

あるときはきものスタイリストとして、あるときはきものセレクトショップの店主として、あるときは着付け教室の校長として、そして、あるときはYouTuber!?として、パワフルに活躍し続ける、我らが“せっちゃん”こと石田節子。

このコーナーでは、ふだん見ることのできない“せっちゃん”の素の姿にググッと迫り、“きものの人”に収まらない、ひとりの女性として、人間としての生きざまにもクローズアップしてみたいと思います。

きもの好きな方はもちろん、きものにはまだ手を出せていないという方もどうぞ、この「サロン・ド・節子」でごゆっくりとおくつろぎください。

それではさっそく、今週のトピックスから参りましょう。

せっちゃんコーデで夏を楽しもう!数量限定サマー福袋&夏物セールスタート!!

いよいよ7月。夏本番ですね。今夏はワクチン接種もはじまり、少しずつお出かけもできそうな気配。

そこで、太っ腹のせっちゃんから、皆さまに粋な計らいが。7月2日(金)にアップされたYouTubeで紹介された通り、サマー福袋が販売されるんです。驚くのはその中身とお値段。

福袋はせっちゃんがコーディネートしたおすすめの一式にお仕立て込みで5万円~30万円。

中にはとても貴重な白鷹上布の反物が入った福袋も。きもの、帯、帯揚げ、帯締めなど、すべてせっちゃん自らセレクト。

お仕立て付きで半額以下という驚愕のお値段は、まさにせっちゃんから皆さまへのスペシャルギフトです。YouTubeではその中身を公開しているのでぜひチェックしてくださいね。

他にも「石田節子のセレクトショップ」では10~50%OFFのサマーセールを開催中。せっちゃんコーデで今年の夏を楽しみましょう!

YouTubeスペシャル対談番外編!“IKKOさんとの忘れられない思い出”

昨年秋に開設以来、大人気のYouTube「きものせっちゃんねる」。皆さまご覧いただいていますか?

石田節子流の着付けやお宝級のコレクションをじっくりと見れる上、女優の柴田理恵さんがゲストで登場するなど、とにかく内容が豪華! 最近では美容家IKKOさんとの対談が公開からわずか1週間で視聴回数1万回を軽く突破するなど注目を集めています。

そこで、「サロン・ド・節子」オープンを記念し、本編では登場しなかったIKKOさんとせっちゃんのマル秘話を特別に公開します。

それでは、「サロン・ド・節子」特別インタビューは~じま~るよ~♬

-せっちゃんとIKKOさんとの出会いはいつ頃?

今から30年ほど前。きもの雑誌『きものサロン』の撮影の現場でよくご一緒していたの。

私が35歳、IKKOさんはたぶん29歳くらいだったと思う。

私は池田重子さんの元から独立してきものスタイリストの道を歩み始め、IKKOさんも同じようにフリーランスのヘア&メイクアップアーティストとして独り立ちした頃でね。

IKKOさんが女優さんやモデルさんのヘアメイクをしたら、次は私がきものの着付けをする。同じ時期に裏方で一緒に腕を磨いてきた仲なの。

―当時のIKKOさんの印象は?

そのときから、個性が強かった(笑)  存在感というか人を引き付けるオーラのようなものがあるから、裏方には収まらず、絶対に表舞台に立つ人だという予感はありました。IKKOさんは、明るくて面白くて、そして気配りができる。それと、面倒見がとってもいいの。

10人くらいいるアシスタントをみんな寮に住まわせて、仕事をきちんと与えて生活させて。「人がいい」では済まされない、責任感と仕事への情熱、人への愛情があるからこそのことだと当時から思っていました。

―そんなIKKOさんとの忘れられない思い出とは?

2005年に私が『ソロモンの王宮』というドキュメンタリー番組で取り上げられたときのこと。放映後、いちばんに「観たわよー!」と電話をかけてきてくれたのがIKKOさん。「先生、すごいわー!」「さすがだわー!」って。そんな素直さやマメさは今も昔も変わらない。

心が優しくて、義理堅く、そしてとっても真面目なの。誰かがコンと咳をしたら、すぐにお茶を用意したり、「こっちの椅子のほうがラクよ」とさりげなく気遣ってくれる。仕事でお世話になった方への手書きのお礼状は今も欠かさない。そして、常に学ぶことを心がけて、それを継続させる。

“書”もそうですよね。今回、YouTubeにご出演頂いたあとにも、手書きのお礼状を頂いたんです。そうした表に見えない部分で地味にコツコツ積み重ねるところこそ、IKKOさんらしいなと思うんです。

対談でも、「白鳥のように人が見えるところでは優雅でありながら、水面下では一生懸命水を掻いている」って言っていたでしょ。まさにそれ。

私はどちらかというと、「面白そう!」と思ったことはすぐに飛びついてあっち、こっちと手をつけたくなるの。

人に見えているところでもいつもバタバタ(笑)。似ているところ? そうねぇ。お互い仕事が好きで面倒見がいい。そして、欲がないところかな。

IKKOさんとせっちゃんのきもの談議は、YouTubeでじっくりとご覧くださいね。

◆IKKOさんとのスペシャル対談本編はこちらから↓
【美容家IKKOさん×石田節子】<前編>

【美容家IKKOさん×石田節子】<後編>

「サロン・ド・節子」の記念すべき第1回、いかがでしたでしょうか。これから毎週月曜日に配信してまいりますのでぜひ、お楽しみに☆

 

せっちゃんにこんなこと聞いてみたい!といったご質問、ご相談、お悩みがあればどしどしお寄せくださいませ。おきもののこと、人生のことなんでもどうぞ! お待ちしております。