【Vol.13】男性の着物について

【Vol.13】男性の着物について

年末まであと3ヶ月。1年が経つのは早いものですね。

着物も単衣(裏がない着物)から袷(裏のある着物)の時期となります。

男物と女物ではどこが違うのかというと、男物は身八つ口という袖付下の見頃の空いている部分がない(なぜか人形仕立てと言います)仕立てになっています。裏は通し裏を使用し胴裏を使いません。着方も身長から割り出した着丈で仕立てているのでおはしょりがありません。殿方のお着物は身巾をぴったりに仕立てるのがカッコイイとされヒップラインが強調される着方が粋だとされています。なのでヒップまわりや膝下からの筋トレは大事ですね(笑)

ーケビン大島お披露目の YouTubeサムネイル画像より

男物は柄がないような紬が多いのでどれだけ良い素材を選ぶのかでおしゃれ度が変わります。帯、羽織や羽織紐なども同じです。スーツにネクタイ、ベルトと同じような感覚でコーディネート出来たら素敵だと思います。私は池波正太郎さん著者「男の作法」が大好きなので興味のある方は是非読んでみてください。

ー石田お勧め著書”男の作法”

何にせよ男の着物は着こなしが大事。習うより慣れろというように着込んでいく程に所作からカッコよくなり着崩れもなくなっていきますよ。日本男児に生まれたからには今こそ着物を着てもらえたらなぁと思う今日この頃です。

ー紬のふくはら 福原豊さんの素敵な着こなし

そこで今回の YouTube「きもの  せっちゃんねる 」では撮影・編集担当のケビンが初めて誂えた大島紬を着て頂きました。さすがイケメンだけに白大島がピタリとハマり男っぷりが更にアップ!紬のふくはら 福原豊さんも緊急参戦してくれました。3人のトーク、是非楽しんでご覧いただければ幸いです。次は「ケビン羽織を作る」も考え中です(笑)

ケビンさんの会社HPはこちら
YouTube運用代行・コンサルなら株式会社アートブレインズ

ー仕立て上がりを試着中のケビン、試着なので足元は靴下で(笑)

○せっちゃんの豆知識○

男の着物といえば裏に凝る”うらまさり”。見えないところにこそお金をかけるのがかっこいいのではと思います。昔の殿方は御茶屋あそびに行く時はここ一番のお着物姿をして行ったと思います。羽織を脱ぐと贅を尽くした羽裏がチラリ。粋ですねー。昔ある方から聞いた話ですが、毎日御茶屋さん遊びをする旦那衆の中には名指しの舞妓さんを3日に上げず呼ぶのですが話もしないそっけなさ、羽織も脱がず品よく遊ばれては帰っていきます。ある時、羽織を脱いだその羽裏にはその舞妓さんの名前がいくつも絞りで染め抜いてあったんですって。粋なのかストカーなのか(笑)

そんなチョイ悪オヤジにお会いしてみたいと思う私です。  

ー石田節子呉服店で販売中の羽裏

ー石田節子コレクションの裏勝りの羽織

 

【Vol.12】もうすぐ秋”羽織りものの季節ですね!

【Vol.12】もうすぐ秋”羽織りものの季節ですね!

急に秋風を感じる今日この頃。

石田節子呉服店も秋にピッタリな反物や帯が沢山集まりました!               しかし9月は、裏を付けて着る羽織はちょっと暑い💦でもお出かけには何か羽織りたい季節。そんな中ですので薄羽織向きの反物のご用意もございます。10月も暑さの残る日はまだまだ羽織れそうです。夏羽織はとても薄い素材から透け感がそこまでない物まであります。どれを選ぶか迷っちゃいますよね。  そんな時こそ石田やスタッフにご相談下さい!

※絹芭蕉の絞りの羽織に絹縮の単衣の着物

お客様の日々の暮らしや使い安さを考えて一緒にお選び致します!              羽織りに欠かせない羽織紐も沢山揃えております♪

※現在販売中の紋紗の反物と羽織紐

今回のYouTube「きものせっちゃんねる」では羽織り物のおしゃれを取り入れた3点コーデをご提案しております。ぜひご覧いただけたら嬉しいです❣️

※石田の羽織紐コレクション

○せっちゃんの豆知識○

羽織の長さは特に決まっていません。昭和初期までは一反使っていたのでかなり長い羽織が普通でした。戦後に羽尺(※注)という種類ができ、お尻が隠れるくらいの長さに仕立てた黒の無地や黒の絵羽織が流行って私の小学校の入学式(昭和30年代)にはお母様達の黒羽織姿が印象に残っています。現在は羽尺の反物が少なくなり、私のお店では着物用の反物を使用してその方にあった長さでお仕立てしております。外を歩く時は着物や帯の汚れ防止にもなりますし、長めに作っておかれたら後姿の風情も素敵に見えて一挙両得ですね!

※注釈:羽尺 はじゃく 羽織尺の略称で、一枚の羽織をとりうる用尺のある織物の総称です。 一般には幅 九寸五分(約36センチメートル)、長さ 二丈七尺内外(約10.2メートル)を一反としている。 しかし最近では、茶羽織や中羽織があり丈が短いので、用尺は7~8メートルのものも一反としている。

 

※ YouTubeでも好評だった千鳥の絵羽織

 

【VOl.11】お店の名前をつけました!

VOl.11お店の名前をつけました!

じゃーん🎊

「石田節子呉服店」

今まで石田節子流着付け教室の隣の”石田節子セレクトショップ”にしていたのですが、YouTubeを見ていらして下さるお客様により分かりやすいようにレトロな店名にしてみました。

店内は私が好きな紬をメインとした品揃えになっており、畳の空間なのでゆっくりとご覧いただけます。気になるお品物がありましたら触って広げてご覧いただけます。また、どんなご質問にもお答えできますのでお気軽に恥ずかしがらずに聞いてみてくださいね。

”コーディネイトを変えればいく通りも雰囲気が変えられ長ーくお召しいただける物を”との思いで、私 石田節子の目で見て触って良いなぁと思う物のみを、リーズナブルなお値段で置いております。反物はもちろんコーディネートに必要な帯揚げ、帯締め、半襟や帯留めなどの小物類も合わせやすい物から石田好みの珍しい物まで豊富に置いてございます。隣の部屋が着付け教室なので、お着物でお越し頂けばお着付けのお直しやわからない事など、私が実践でお答えしております。(もちろん無料でーす)

日本の民族衣装である着物を素敵なコーディネートと、カンタン楽ちんな着方で沢山の着物姿を増やしたいと思い、はや30年😅こんな私のお店にぜひ遊びにいらしていただけたら凄ーく嬉しいです❣️

 

今回のYouTube「きものせっちゃんねる」は収録が8月の暑〜い日だったので、私が浴衣に2枚歯の下駄で江戸を気取ってお店までの道案内をしております。私とケビンの声だけ別撮りしましたので2人の掛け合いもお楽しみに😆

○せっちゃんの豆知識○

太陽の光が眩しい時は、やはり日傘があると美白が保てるし歩く姿も素敵ですね❣️日傘はもともと19世紀のフランスで始まったと言われています。
印象派の画家モネの絵画には、睡蓮の池の他にも日傘の女性が描かれていますね。

シャープのアクオスシリーズのCMで、モネのジヴェルニーにある睡蓮の庭の中にボートを浮かべ、女優の吉永小百合さんにデザインした着物を着て乗っていただくというお仕事(スタイリスト)をいただいた事がありました。
夜中から現地の美術スタッフさんが瞬く間に、絵の世界観を作って行く作業は凄かったですよ!
朝からの撮影は、吉永さんが船に乗るのですが私は乗れないのでトランシーバーでご自身に袖口を直していただいたりして、緊張しながらも素敵な現場でした。
その時の日傘(持ち手の柄を美術さんに削ってもらい真っ直ぐにしました)がまだ残っていたので写真に撮りました。

【VOL.10】 刺繍帯展のお知らせ

<VOL.10  刺繍帯展のお知らせ>

夏の終わりにさしかかり急に寒さが増し、雨続きの毎日ですがテレビでパラリンピックで選手の方々が頑張っている姿を見て66才の私もコロナに負けないように勇気づけられております!10月くらいには色々な所にお洒落してお出かけできるような日々になる事を祈ってスタッフと共に奮闘の毎日です。

私個人は、コマーシャルの撮影(年末ぐらいに放送予定)や家庭画報の撮影(秋頃よりこれまた素敵な方の新しい連載のお手伝い)などの外部のお仕事や、いらしていただいたお客様や YouTubeを見て下さる皆様にアイディアをご提供できるのかを楽しみながら考えております。

今回の YouTube「きもの  せっちゃんねる」は私が大好きな刺繍帯をセレクトしてそちらの御説明をしております。最近は、刺繍をベトナムやインドでお願いすることが多いそうです。それで異国情緒漂うモダンな柄が多いことにうなずなげます。昭和初期の刺繍は季節を写したものがおおく、その日その時季にしか締められないものも多いです。(私が心惹かれるのはそこですが)そんなに何本も持てないかもと思う方もたくさんいらっしゃると思います。

9月9日(木)〜13日(月)まで、石田セレクトの「刺繍帯展」を開催致します。

期間中店頭に並ぶお品物は幾何学模様の刺繍帯が多くなっておりますので夏以外、季節を問わずにお召し頂けます。お色や刺繍ならではの浮き出る模様で楽しんで頂ければ嬉しいです。

また、期間中は私のコレクションの刺繍帯も展示致しております。そして!皆様からのあつい声にお応えするべく!その中から何本かリーズナブルな価格でお求め頂けるようにご用意も致しました。感染対策をしっかりし、皆様のお越しをおまち致しております。

○豆知識○

昔の女性は手を動かすことが日常でした。その中には刺繍をすることもあったと思います。電車などの交通手段もなく多くの女性は産まれた時点から歩けるところで生活されていたと思います。ですので、持ち歩くバックというものはなく懐、袖、帯の間に必要なものを入れていました。今は遠くにも行けるので大きなバックやある程度のキチッとした着付が必要になりました。

昔の生活に思いを馳せる事も楽しいですよ❣️